プレイボーイ侍 1 (少年チャンピオン・コミックス エクストラ)

プレイボーイ侍 2 (少年チャンピオン・コミックス エクストラ)

プレイボーイ侍 | 日刊月チャン
https://nikkangecchan.jp/comics/playboy/
なんとなく試し読みしてしまいました。
表紙の時点で下であることは分かっていたのですがなんとなく気になって…
しかし読んで後悔級でした。
合コンの途中でギブアップ。

最初の2pくらいまでなんですよ、性行為の話が出てこないの。
3p目からその先はもうほぼ、性行為を含む内容。
性行為を目的とする交渉術の内容。
性行為を目的とすることを隠した交渉術の指南。

性行為そのものの説明ではなく、「性行為を目的とすることを隠した交渉」です。
交際が目的なのではなく、「性行為を目的としているが、それを隠した交渉」です。

怖い

これがギャグとして描かれていて、作者・編集者・読者間で笑いが取れているというのが怖いなと思いました。
Amazonレビューで「説得力がある」「真実」とか書かれるわけです。
そのくらい、面白い人には面白くて頷ける、同意できる内容なのでしょう。
それが怖いなと思いました。

「合コンでは担当を一人一人必ず決める、カブったらダメ」 「ブスは俺が引き受ける」
とかそういうのが面白いというわけなんですよね。

天谷のしてることは現実にはありえないと思いながらも、そのありえなさが面白いと思ったりとか。
天谷の言うことを実践してみたらできるかもしれないとか。
そういう「ありえなさ」と「現実味のありそうな説得力」の振れ幅が読者を面白がらせるのだと思います。
「職場全員の女と輪番で性行為をしている」とか「ブスは俺が」とか、そういうのを楽しく描いたり面白く読めるって、怖いなって…。

人間不信になる

人間不信になる」と思いました。
知ったことを後悔するレベルです。
でも人間の悪意の教科書として読んでおいたほうがいいのだろうか…?とも思います。

確かに冒頭で小向が言ったとおり「価値観がゆさぶられる」内容です。
でもできれば知りたくないし、こういう発想の人とは関わりたくない。
「これは架空だから」と笑える人とも関わりたくない。
そう思うくらい怖い内容です。
重くないギャグ漫画として女性蔑視が軽くカジュアルに扱われているのが怖いんですよ。

「自分がこういう発想の標的になったら怖い」とかそういうことを言いたいのではなくて…
こういう発想の標的には誰なら餌食になっていいとは思えないし、笑ってギャグとして消費したくもないなと思いました。