イース(前田英紀 朝日新聞出版) Kindle版(電子書籍)でまとめ買い
朝日新聞出版から発行されている、前田英紀先生によるイース漫画。
Kindle版で1~4巻をまとめて買ったのですが、4巻の最後シルバーソードを手に入れたところで、その先が途絶えている?ようで驚きました。
そ、そんな!!!
未完ならできれば買う前に、読む前に知りたかった!
前田先生の濃厚なイースアレンジ物語を楽しんだ後だったのでショックが大きかったです。
未完と銘打たれているのかどうなのか気になったので、作者発言などを調べました。
前田英紀先生のイースってどんな内容?
●イース1・2の内容をもとに●ゲーム内にないいろんな要素を足したり
●1・2の内容をやや前後を入れ替えたりして
●でも間違いなくイース1・2である
そんなアレンジを施された、前田英紀先生独自のイース1・2アレンジ物語です。
具体的には
●アドルが無感動。殺傷能力は人並外れて長けている
●エステリアに漂着したアドルがエステリア民たちに気味悪がられるも、スラフの仲介・努力があって村人たちと少しずつ仲良くなってゆく
●女神も敵も派手に魔法を使う
●魔物勢力 VS 女神・国民勢の、明日をも知れぬ拮抗
●キャラの役割にゲームとの違いがいろいろある
●アドルの出生に秘密が!
●イースオリジンも加味
などのアレンジが加えられています。
すごく読み応えのあるイースです!
今までいろんな媒体でイース1・2を履修してきた人も、改めて楽しめる新解釈です。
既存のイースのメディアミックスと比較するとどう違う?
OVAイースよりアレンジ幅が大きいです。羽衣イースよりはずっとずっと控えめです。羽衣イースよりはきちんとイースをやります。
前田先生はこのコミカライズにあたってエターナルをベースにしているそうです。
前田先生はOVAイース1・2を資料として一度鑑賞したことがあり、前田先生的には「どちらもストーリーはゲームからはかなりアレンジされていたように思います」と仰っていますが、前田イースはそれより更にアレンジが入っている内容だと思います。
とにかく読み応えありますよ!
既刊情報
1巻 発売日:2010年12月7日2巻 発売日:2011年7月7日
3巻 発売日:2012年6月7日
4巻 発売日:2012年9月7日
4巻で休載?の件、Falcomのtwitter発言はどうなってる?
twitter検索: (from:nihonfalcom) 前田英紀4巻分で休載だとか休刊だとか、そういったお知らせは見当たりません。
続くとも続かないとも言っていない状態?
そもそも前田イースの開始はいつ?
2005年 ファルコムワールドガイド Vol.3 Vol.4
新紀元社 ファルコムワールドガイド Vol.3
2005年4月25日発売 1700円
新紀元社 ファルコムワールドガイド Vol.4
2005年11月24日発売 1700円
2005年発売、新紀元社のファルコムワールドガイドVol.3とVol.4に前田英紀先生のイースが載っているようです。
ファルコムワールドガイドはVol.4で終了。
2009年 それがWebコミック Yahooコミック内「ホラー&ファンタジー倶楽部」で再掲載 →連載化
2009-07-24
http://hidekimaeda.blog.fc2.com/blog-entry-207.html
来月八月から配信される事が決まった、web夢幻館「ホラー&ファンタジー倶楽部」(仮)の 第二号、三号に掲載してもらえることになりそうです…。
ただ、載せてもらえる作品は新作ではなくて、
数年前に描かせてもらったものの、色々な事情でお蔵入りになっていた
RPGゲーム「イース」の漫画版でございます。
2009-10-05その後日記でイースの仕事中という話が続くので、どこかのタイミングで正式連載に移行し、2010年に新作分を描くようになったということなのだと思います。
http://hidekimaeda.blog.fc2.com/blog-entry-216.html
「ホラー&ファンタジー倶楽部」で、「イース」の配信が始まりました!
さっき見に行ってきたら、ちゃんとアップされておりました><;
…正直結構前の原稿なので、今みると色々粗も目立つのですが、
自分で言うのもなんですが、内容はゲーム原作にしては、ちょっと変化球な感じで
面白い部分もあるんじゃないかなぁと…。(あくまでつもりですが…。)
(中略)
…ただ、連載が最後まで続くか否かは、読者さまのダウンロード数に掛かっておりますので、
なんとか一つご支援いただけると嬉しいですっ><;
そして2010年12月にコミックス1巻が発売!
https://animeanime.jp/article/2010/12/07/7299.html
2010.12.7
「ASAHI COMICSファンタジー」は、同社が携帯向け電子書籍サイト「Handy コミック」内の「ミスティックエッヂ」のコーナーで連載している作品を単行本として発売するものである。
12月7日の発売タイトルは、『シャーロック・ホームズは影にささやく』(著:安宅十也)、『ノギ 隠衆破国戦譚(ナバリシュウハコクセンタン)』(著:井田ヒロト)、『イース』(著:前田英紀)の3つである。いずれもB6版、定価税込み590円となっている。
しかし2012年5月、3巻発売の手前で一旦終了が決まってしまった
2012-05-16
http://hidekimaeda.blog.fc2.com/blog-date-201205-1.html
今月頭の更新で、
「イース」の連載が一旦終了になってしまいました…。
ただ、急に暇になってしまうかと思いきや、単行本三巻の最終チェック、
書き直し部分の修正や、巻末おまけ漫画の書き下ろし、
表紙カラーなどの作業に追われて、気が付けば月も半分過ぎていた感じです…。
連載再開については、流石に今の所お知らせできるような情報は何も無いのですが、
今後も何かあればすぐにお知らせして行こうと思います。
2012-06-06
http://hidekimaeda.blog.fc2.com/blog-entry-337.html
こう…生生しいお話でお恥ずかしいのですが、
三巻の売れ行きが今後「イース」が再開されるかどうかの鍵を握っている
と言っても過言ではないのです…。
何卒、なにとぞよろしくお願いいたしま…す…><;
Yahoo! コミック ホラー&ファンタジー倶楽部
2012年5月24日 作品更新
イース 第25話(配信第28回) アドルの決断
著作:前田英紀
呪われた島エステリアへ漂着した赤き髪の少年アドル・クリスティンを待ち受ける運命とは…!
聖剣の守護者であるトールの正体は、700年前、女神達を守っていた聖騎士団の副隊長だった。アドルに追い込まれたトールは、その場にいる人間を皆殺しに出来る程の強力な呪文の詠唱を始める…あわや全滅と思われたその瞬間、女神レアが転移の秘術を使いその場に現れ、トールの呪文を制止させる。700年ぶりの再会も束の間、何とか説得を試みるレアに対し、トールは真実を語って欲しいと訴えかけるのだが……!? 第一部、衝撃のクライマックス!
掲載期間:2012年5月2日~2012年7月4日
先生も再開を待ってた
2012-07-05
http://hidekimaeda.blog.fc2.com/blog-entry-340.html
「イース」再開については、正直まったく進展ありません…(;´Д`)
2012-07-27
http://hidekimaeda.blog.fc2.com/blog-entry-342.html
「イース」の方は、四巻の書き下ろし漫画や、表紙の作業を進めている所ですが、
連載再開の方は相変わらず特に進展が無い状況です…(;´Д`)
4巻は出た
3巻手前で連載一旦終了し、3巻発行。その後4巻が発行されたのだから、当時追ってたファンの喜びはひとしおでしょうね…。
2012-06-01
http://hidekimaeda.blog.fc2.com/blog-entry-333.html
第二部再開については、現時点(2012年5月4日)では、
申し訳ありませんが、まったく何も決まっておりません…。
ただ、若干の動きが無いわけではないですので、
何か決まり次第、メインのHPで情報を上げていこうと思いますので、
「イース」四巻の出版予定は一応あるのですが、正式な発売日などは決まっていない状況です><;↑この「動きが無いわけではない」は4巻発売のことだったのではないかと予想できます。
2012-09-14
「イース」四巻、発売されました!
http://hidekimaeda.blog.fc2.com/blog-entry-346.html
とりあえず、「イース」の連載は、ようやくこれで一区切りついた形ですが、 いつか再開できる日を夢見て、引き続き頑張っていこうと思います。
そして、また何かお知らせできるような情報がありましたら、
随時HPなりこのブログなりでお知らせしていこうと思いますので、
時々でよいですので、チェックしていただけると嬉しいです。
今後もあきらめずに、なんとか再開を目指して頑張っていこうと思いますので、 たま~にこちらのHPなどチェックして下さると嬉しいです。
その後は?
2012-08-07
http://hidekimaeda.blog.fc2.com/blog-entry-343.html
イースの五巻についてのご質問ですが、現在四巻分までしか原稿がありませんので、
申し訳ないのですが五巻以降については、連載の引き受け先が見つからない限り
出版は難しい状況です…(;´Д`)
2013-02-18
http://hidekimaeda.blog.fc2.com/blog-entry-358.html
連載が中断してあと少しで一年にもなるというのに、
長文のコメントで応援して下さって、本当に本当に励みになります…;;
2020-07-31
http://hidekimaeda.blog.fc2.com/blog-entry-462.html
イースはもう終わってから何年もたっているのですが、
今でも時々応援メッセージを頂く事があり、大変感謝しております。
作者が不甲斐ないせいで、再開の目途はまったく立って
おりませんが、いつかなんらかの形で
せめてプロットだけでも形にできたら…と思っております;;
分かったこと
●連載が一旦終了
●第一部、衝撃のクライマックス!
●(再開の)進展ありません
●一区切りついた
●連載が中断
●再開の目途はまったく立っていない
●第一部、衝撃のクライマックス!
●(再開の)進展ありません
●一区切りついた
●連載が中断
●再開の目途はまったく立っていない
など、作者と朝日からはっきりと中断を明言されているんですね…。
Kindle版買っただけでは分からなかった…。
でも作者blogをしっかり読むと、「中止が明言されてすらいない・うやむやにされている状態」ではないと分かりました。
残念ですが「ウウウッ、そうかあ」と思うしかない…。
しかし前田先生が「イースについてこれ以上思い出したくも話したくもない」なんて思っているようではなく、Web拍手を通じての感想投稿や質問に応じているようなので、その点はよかったです。
話を放り投げて終了でいいと思っているわけではないからこそ、再開について今でも
「今後もあきらめずに、なんとか」
「せめて何らかの形で」
と言ってくれているのだろうと思うので、そこが嬉しいですね。
前田イース 未達成の出来事
●イースに到着
●タルフ、ゴート、キース、マリアなど、2メンバーとの邂逅
●アドルに魔法
●フィーナとの邂逅
●イース下降
●前田イース独自のアドル設定の発展昇華
●リリアは幸せになるのか
●タルフ、ゴート、キース、マリアなど、2メンバーとの邂逅
●アドルに魔法
●フィーナとの邂逅
●イース下降
●前田イース独自のアドル設定の発展昇華
●リリアは幸せになるのか
こういった出来事が未消化なので!続きがどうなるのか知りたかった~!
前田先生が今後何らかの形で明らかにしてくれるといいなと思います。
これらの元々のイース1・2要素、たぶん予想外のアレンジ加えて提供してくれる予定だったのだろうと思うんですよ。
前田イースからイースを知りました。ゲームのイースをやれば続き分かる?
いや…前田イースは、元々のイースのストーリーや、キャラ同士・市民同士の接点が少ないところへ、濃密にアレンジを入れています。
その上1・2に出てくる要素の順番を少し入れ替えたりもしています。
なので前田イースからイースを知った勢がゲームのイースをプレイしても、「前田イースの続きになる予定だったものとまったく同じ内容が分かる」わけではないです。
しかしどうしても気になるならもちろんイース1・2をプレイしてみるのはありだと思います。
前田イースに比べたら、原作イースは本当にキャラ同士の会話は少ないです。
元はすごく容量制限のシビアなゲームだったため、ストーリーが薄く、おつかい的なゲームです。
移植やリメイクのたびに少しずつ豪華になり情報量を足されていますが、基本的には非常にシンプルな内容です。
プレイするならイース1・2 Complete をおすすめします。
(前田先生がベースにした「エターナル」と同等です)
くれぐれも、前田イースに比べたら、ゲームのイース1・2はトントン拍子で話が進みます。
敵を倒しLvを上げてアイテムを探してくれば話が進みます。
1・2のアドルは喋りません。周囲の人々とのもめごとや葛藤も多くは描写されません。
その内容に
●アドルの特殊な出自 (漫画独自設定)
●エステリアの人々の困惑、暮らしにくさ、切迫感
●アドルを取り巻く人たちの葛藤
を加えたものが、前田イースです。
ゲームのイース1・2をやったら、「前田先生は4巻の後、イースの物語をどう彩る予定だったのだろう?」と考えたくなると思います。